(旧芝離宮恩賜公園弓道場射場から安土を望む)
羽田空港からモノレールに乗り、終点の浜松町駅に近づくと
ビルの林の途切れたところから突然
爽やかな緑の空間が目を労わるように広がってきます。
これが旧芝離宮恩賜公園で
この中の一角に古くからの弓道場があります。
東京出張のたびに一度時間をつくり訪れたいと
心の片隅にしまっていたことが
ようやく実現いたしました。
交通至便な割には道場の利用者が少なく
弓道関係者には都会の穴場的な閑静で素晴らしいところです。
大阪からワザワザ弓を担いできたかいがあったというものです。
(旧芝離宮恩賜公園入り口方面から東京ガスビル左方向を望む)
もともとは江戸初期に老中大久保家が作ったの回遊式庭園で
遠くに満開の桜がバランスの良い広がりを見せています。
(外堀公園の桜並木)
市ケ谷駅から外堀公園を法政大学の方に歩いていくと
どこまでも続く桜並木が目を楽しませてくれます。
花見シーズンでもあり並木下の僅かな空間に
場所取りの名札がついたシートやダンボールが
楽譜の中の連音符のように続いています。
所々にゴミ集積スペースが
あたかも休符であるかのように存在している。
夜桜見物の人ごみがが吐き出す膨大なゴミに対して
早くも完璧な臨戦態勢を敷いている。
お花見とは、桜の美とゴミの不美との壮烈な戦いなのです。
弓刀吹将子
平成19年3月30日(金)
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