加古川将棋センターの閉席

西日本将棋道場連合会の顧問を務めている、井戸博席主が経営の
加古川将棋センターが平成18年11月26日をもって閉席との連絡を
西日本将棋道場連合会事務局にいただきました。

今年に入り道場連合会の加盟店で閉席されるのは4軒目となります。

ご存知のように、加古川将棋センターは兵庫県の東播地区にあり
県内は言うに及ばず、関西でも最大規模の将棋道場です。

1993年の開席以来、アマ・プロを含め数々の棋客を育て
将棋普及に多大な貢献されてきました。

政府発表では、日本国全体が好景気といわれていますが
世間の末端では長期的構造不況の渦に飲み込まれ
未だ脱出の糸口さえも見えないのが現状です。

将棋愛好者の高齢化が年々進む中で
青年層の将棋離れが拡大し
ネット将棋の蔓延による対面将棋の加速度的な衰退は
目を覆いたくなるものがあります。

ただ一つ救われることは
小学生の将棋愛好者層が少しずつではありますが
広がりを見せてきているようです。

しかし、現実として将棋道場の経営は余りにも苦しく
採算面からはもはや限界点にあるといえます。
日本の伝統文化である対面将棋の場を提供する道場は
絶滅の危機に瀕しています。

この状況を救えるのは、あなた方、将棋愛好者しかありません。
一月に一度でも、地元将棋道場をご利用ください。
西日本将棋道場連合会からの切なるお願いです。