大阪府弓道連盟7月期例会での特別演武
浦上同門会大阪支部会員による
[日置流印西派日置當流体配]

                       平成17年7月3日 於 大阪城弓道場
 
(定めの座にて一礼)

日置流印西派日置當流体配
浦上同門会大阪支部

      射 手  北村   弘
          道広 泰介
          北川   茂
          下田 隆司

     介 添  森    泉
          吉田真佐美
          井上ゆみ子
          下田  幸子 

     矢 取  木田 雅章
          岩城 良平

      解 説  新田 美妃

江戸幕府成立よりこのかた四百年の伝統を持つ
日置流印西派では「礼」と「射」は不可分と考え、
行射に対する「起座進退」を「体配」と称しています。

体配は「立射一手」と「低い姿勢の射一手」で
射手が単独でも多人数でも的は
「日置流霞的一つ」と定められています。

本座から射位に出ながら的突き

的突きを行い、射位に立ちそのままの姿勢で跪座をします。
跪座で妻手を床につける礼が一般的なものです。
下座において「跪座」しますが、左膝を地に付けた姿勢は
跪座のまま矢を射る、または緊急の場合弓を置き
脇差を抜いて立ち向かえる構えを残しています。

射位にて肌脱ぎ動作

射位にて矢番え動作

甲矢を番え、乙矢を打ち込む動作も射手の気合を揃えておこなう。

北村教士の立射甲矢

道広錬士の立射甲矢

北川錬士の立射甲矢

下田教士の立射甲矢

全員立射の甲矢を射終わり射位にて乙矢を番えたところ

立射一手を終え本座にて介添えから矢を一手受け取る

立射一手が終われば一旦退場するのが本来の体配ですが、
時間短縮のため本座で射場介添により
「低い姿勢の射一手」のための矢を受け渡しします。

本座から射位に的突き動作

北村教士の割膝一手の甲矢

日置流印西派では「低い姿勢の射」として
跪座、櫓、蹲、割膝の四種の射様が伝承されています。
一般的に男子は割膝、女子は櫓を行います。

道広錬士の割膝一手の甲矢

北川錬士の割膝一手の甲矢

下田教士の割膝一手の甲矢